イリドロジー【Iridology:虹彩学】とは
イリドロジーとは、瞳の虹彩(こうさい)部分の線維の質・色・キズなどの状態を観察することで、体や心の状態を確認・分析する生命科学分野の学問です。
19世紀にイグナッツ・フォン・ベーズリー医師(ハンガリー)により体系化されて以来ドイツ・アメリカ・ロシアを中心に200年以上研究が行われています。
イリドロジーでは、虹彩の状態と心身の関連性を図解化し、左右の虹彩から合わせて100項目以上のポイントを見て、以下のような様々なことが分析できます。
・体質
・現在の体力状況
・各器官の活性状況
・性格的傾向
・心身ストレス状況、など
各国のイリドロジー研究者たちは、調査対象者の虹彩画像と健康情報(体質的な特性、既往歴、血液、尿、心電図、筋電図、各種医療画像データ)を取得し、それらを比較し虹彩にある特徴と体との関連性をひもづけていく画像分析を使いながら研究を行いイリドロジーの精度を高めてきました。
現在では、虹彩のどこの部分に体のどの器官の状態が反映されているのかという反射区モデル(イリドロジーチャート)が確立しており、イリドロジーチャートはほぼ誤差なく正確に人体器官を反映できているところまで精度が高まっています。

イリドロジーにできること
イリドロジーにできることは年々増えており、世界各国でそれぞれにテーマを持ちながら様々な研究が行われています。
ベーズリー博士の時代から「目をみて病気が見つけられないか?」というニーズとそれを実現したい願望は今日まで続いています。
しかしながら、一口に病気と言っても、その症状の現れ方や発生機序には少なからず個体差があり、それらのプロセスの違いなどから細かく病気の状態をイリドロジーで分析することは現在でも実現していません。
イリドロジーにおいて長年の研究から特に精度が高く分析できるものとして、以下が挙げられます。
・先天的な自律神経の強さ(自律神経のバランスを維持する力の強さ、内外の影響の受けやすさ)
・現在の自律神経の状態(自律神経のバランスの乱れ具合、自律神経の機能活性状態)
・先天的な体力の強度(生まれ持った体の強さ)
・先天的にダメージが表面化しやすい器官(体調が乱れるとすぐに症状がでる器官)
・現在の器官の機能活性状況(炎症傾向にある器官、機能低下傾向にある器官)
・先天的なストレス耐性(肉体的なストレスの耐久度、精神的なストレスの抱えやすさの程度)
・現在のストレス状況(どのくらいストレスを抱えているか、ストレスがどの器官に影響を与えやすいか)
・性格的な傾向

イリドロジーの変遷
1860年代にハンガリー医師のイグナッツ・フォン・ベーズリー博士は手術前後の患者などの虹彩を分析し虹彩と体の関係性の研究を行っていました。1880年に「自然と芸術の領域における発見」を発刊し初のイリドロジーチャートを公開しました。
同じく1860年代にスウェーデン牧師のニルス・リリキュイストは薬害による虹彩の色の変化に着目し研究を行っていました。1893年に「目からの診断」を発刊し同じくイリドロジーチャートを公開しました。
両者はお互いの存在を知らなかったのですが、両者のイリドロジーチャートは酷似しており、その分析の精度に期待が持たれ、1890年代からドイツでイリドロジーが普及・発展し始めます。
その後、ヨーロッパ各国の医学部でイリドロジーが履修科目となるなど普及が進みました。その中でも旧ソ連では積極的な研究が行われ現在でも指標となるような論文が多数発表されました。
オーストリアのヘンリー・エドワード・レーン博士はアメリカに渡りイリドロジーを伝えました。ヘンリー・エドワード・レーン博士からヘンリー・リンドラー博士、そこからバーナード・ジェンセン博士へとイリドロジーは伝えられました。
バーナード・ジェンセン博士は生涯で55か国にイリドロジーを伝え、イリドロジーを世界に普及させた第一人者です。各地で健康指導を行いながら生涯で35万人分の虹彩画像と健康情報を収集し、現代のイリドロジーを確立した人物です。
ジェンセン博士は1980年代に来日し医師向けにイリドロジーの講演を1度だけ行ったことがありましたが、当時はイリドロジーへの十分な理解や関心につながらず、日本においては今日に至るまで正式なイリドロジーは入ってきていません。
今、イリドロジーに必要なこと
イリドロジーは体系化されてから約200年が経ちますが、その研究はまだ発展段階です。
これまでに各国で様々なイリドロジーの研究が行われてきましたが、これらは虹彩画像と健康情報とを比較し、虹彩のどの部分にどの器官の状態が反映されるかという画像分析の手法を用いてきました。
200年間のデータ研究の成果があり、イリドロジーチャートにおける虹彩と人体器官の相関性は高い精度で確立されています。
当社では2018年から日本人のイリドロジー分析を行っていますが、これまでの西洋で培われたイリドロジーの情報が日本人に適合しない部分があることを実感しています。
具体的には、日本人の虹彩のほうが人体器官の状態の反映が速く、何らかのイリドロジーの特徴が観察されても文献ほど重度な状態ではないという点です。
また、日本人の虹彩は筋繊維や組織の密度が非常に高く、分析が他の人種に比べて難易度が高いことは特筆すべき点と言えると考えています。
これまでのイリドロジー研究者たちは画像分析による研究を行ってきましたが、イリドロジーを学問として正に確立するためには、人体の構造レベルで全身の状態が虹彩に反映される仕組みを解明することが求められると考えています。
この構造的な解明に向けた取り組みはまだ世界中でどこも行っておらず、虹彩に反映される仕組みも仮説レベルにとどまっています。
当社ではこの構造的な解明に向けた研究をスタートさせることを直近の目標として掲げ、現在も取り組みを行っています。
まとめると、今イリドロジーには以下の取り組みが必要と考えています。
・日本人(ブラウンアイ)に適したイリドロジー情報の検証と確立
・全身の状態が虹彩に反映される構造的な仕組みの解明
イリドロジー研究所が実現したいこと
当社が目指すものは「死ぬまで健全に生きていく」ために必要な環境を構築・提供することです。
これは、主体的な健康管理を行うための学問を学べる学習環境であったり、安心安全な食物を確保するための食についての教育環境や日本各地の自然農を実践する農家との協力体制であったり、様々な取り組みのことを指します。
健全に生きることを実践するうえで、とりわけ重要なことは、自分自身を適切に知ることであると考えています。このための手段がイリドロジーであると定義しています。
当社ではイリドロジー以外にも、大学と共同研究して制作した性格分析ツールや国内外の専門家と形成したコミュニティである「エレメントラム」を通じて最先端の代替補完医療であるバイオレゾナンス療法(イメディス)なども提供していますが、これらはすべて相互補完性があり関連しあっています。
自分を適切に知ることが、健康管理の適切な取り組みの基礎となり、社会との付き合い方を知る基準となると考えます。
また当社は、「イリドロジーってすごいな」「もっと研究したいな」というイリドロジーへの純粋で強烈な好奇心と愛があります。
この情熱を体現するための目標がイリドロジーを学問として確立させるということであり、これを達成するために日々試行錯誤しながら様々なことに取り組んでいます。
そのために今一番大事にしていることが、イリドロジーを知ってもらうこと(興味を持ってもらうこと)、イリドロジーを体験したいと思ってもらうこと、イリドロジーを研究する仲間を増やすことです。
イリドロジーはまだまだこれからの学問と考えていますので、興味をもっていただけた皆様と一緒に研究・普及・発展させていけたらと考えています。
イリドロジー研究所が提供するもの

1
イリドロジー講座
当社では、歴代のイリドロジー研究者の原書を蒐集しイリドロジーを歴史から研究しつつ、最新のイリドロジー情報も各国から収集しています。
また日本人のイリドロジー情報の分析実績も蓄積しており、日本人に特化したイリドロジー講座を提供しております。
2
イリドロジー分析体験
当社では、よりイリドロジーを身近に感じていただけるように、皆様の虹彩を分析して体質や特性を分析するイリドロジー分析を提供しています。
3
イリドロジー分析ツール
当社では、オンラインで高精度なイリドロジー分析を行うための、イリドロジー分析支援ツール「プラタナス」を提供しております。
一般公開を2023年9月に予定しております。こうご期待ください。